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有形文化財

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新

土偶形容器

土偶の画像

(国指定重要文化財) 昭和36.2.17指定

 この土偶は、中屋敷遺跡(弥生時代)から出土されたもので、足を省略した安定のよい座像形で頭部から体内が空洞に作られており、容器的な形態をとっているため、土偶形容器と呼ばれています。発見された時は体の中に幼児の骨の破片や歯が納められていたことから埋葬儀礼にかかわる遺物として注目され、また、ほぼ完全な形で見つかることはとても珍しく、国の重要文化財に指定されています。

往生要集上中下

往生要集 上中下の画像

(国指定重要文化財) 平成元.6.12指定

最明寺所蔵の往生要集は、現存するものとしては最古の写本として大変貴重であり、国の重要文化財に指定されています。往生要集は平安時代中頃に完成した上・中・下三巻からなる経論集(仏教の教理をしるした本)で、鎌倉仏教成立に大きな影響を与えたと言われています。

三嶋神社の木造薬師如来坐像

三嶋神社の木造薬師如来坐像の画像

(県指定重要文化財) 昭和62.11.20指定

 法量:像高111.5cm
 造立年代:鎌倉時代
 概要:寄木造・玉眼・肉身部金泥・着衣部漆箔

 上大井三嶋神社の本地物である薬師如来坐像は、鎌倉時代中期に制作されたもので、関東地方には数少ない中央風(京都)の作品で、補修もごく少なく当初の状態を保っていることから、県の重要文化財に指定されています。この像の頭部内には「運慶御作也」と墨書の銘が記されていますが、作風からは運慶の作というよりも、むしろ湛慶の作品に近いとの所見がでています。如来の安置されている薬師堂は毎月12日に開帳されます。

杉の板戸絵

杉の板戸絵の画像

(町指定重要文化財) 昭和46.6.8指定

 この板戸絵は、了義寺(下山田)が所蔵するもので、雪舟派の流れを汲む、歳女桜井雪保、40歳のときの作と言われています。杉戸大小12枚に山水図、竜図、竹林図、虎図、梅図、道釈人物図が、それぞれたくましい筆法で描かれています。

宝篋印塔

宝篋印塔の画像

(町指定重要文化財) 昭和47.3.29指定

 上大井地区に古来「頼朝の墓」または「頼朝さん」と呼ばれる宝篋印塔があります。新編相模国風土記稿には、疫病にかかった人にこの塔の苔を煎じてのませると病気が治ると言われていたことが記されており、昔からこの塔は地元の人から崇敬されてきました。

側面に刻まれた銘文より嘉元2(1304)年に作られたもので、関東形式の宝篋印塔としては最古のものではないかと考えられています。

上大井三嶋神社の算額

宝篋印塔の画像

(町指定重要文化財) 平成24.11.30指定

算額は神社や仏閣に奉納した数学の絵馬のことで、 問題の解き方は日本人独特の計算方法である和算 が使われています。本額は、明治15年の作で、図柄の色彩は色落ちが少なく、昔の習慣や学術に対する 思考の高さを伝える貴重な作品です。

坊村薬師堂の木造薬師如来坐像

坊村薬師堂の木造薬師如来坐像

(町指定重要文化財) 平成30.3.22指定

 法量:像高18.3cm
 造立年代:室町時代
 概要:木造(本体と蓮華座を共木とする一木造)

大井町ふれあい館北側にある薬師堂の木造薬師如来坐像は、着衣を台座に垂らす法衣垂下の形式をとっています。本体と台座の一部は、同じ木で作られています。目には玉眼(水晶で作られた目)がはめられ、中世の鎌倉地方で流行した様式を伝えています。室町末から桃山時代に制作されたとみられ、この地方の室町時代に作られた仏像の特徴を伝えています。

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