根岸山から相和地区に広がる雑木林は、主にクヌギやコナラで構成され、ずっと人の手で管理されてきました。これらの木は15~20年に一度、冬に炭焼き用として切られます。その切り株からは新芽が出て大きくなり、それをまた切って… と、昔から手入れされてき ました。枝は薪に、枯葉は堆肥にして田畑にすき込みました。クヌギやコナラは、持続的利用が可能な樹木たちなのです。しかし、昭和40年頃からの燃料革命で、薪や木炭の需要は落ち込み、今はシイタケの原木に使われるくらいです。雑木林は更新しないと、そこに棲む生物の多様性が低下すると言われます。 今後の雑木林の管理を、あらためてみんなで考える必要があります。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
クヌギ(丸い大きなどんぐりがなる)
コナラ(細長いどんぐりがなる)