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火砕流とは

印刷用ページを表示する更新日:2017年10月23日更新

 下山田に、メガソーラー発電所が設置されました。工事のために山を削ったところ、過去の火砕流が堆積した層(東京軽石流堆積物)が見つかりました。
火砕流とは、火口からマグマに由来する高温の噴出物が、高温の火山ガスと共に流れ出す噴火現象です。 平成3年の雲仙普賢岳の噴火により火砕流が発生して、広く知られることになりましたこの火砕流堆積物は、箱根火山から約6万6千年前に噴出したといわれています。写真中央部に白色の部分が2層あります。この上部の層が火砕流堆積物です。厚さは5~6m。この層には箱根火山で見られる溶岩の岩片、うすい赤紫色がかった白色の軽石、火山ガラス、鉱物などが入っています。また、軽石の中には人の頭ほどの ものも多く入っています。下部の白色の濃い層は火砕流堆積物ではなく、火砕流に先駆けて火山から噴出されて降り積もった軽石です。この層の厚さは1~2mで、中には1~3cmの軽石がぎっしり詰まっています。

中村 俊文(県立生命の星・地球博物館 学習指導員)

火砕流が堆積した層の画像

火砕流が堆積した層