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火砕流とは(2)ー相和地区に火砕流堆積物

印刷用ページを表示する更新日:2017年10月23日更新

 相和地区下山田のメガソーラー(きらめきの丘おおい)内の崖で、箱根火山起源の火砕流堆積物を観察できます。これは、はじめ東京の武蔵野台地で発見されたので、「東京軽石層」と名付けられました。その後、噴出先をたどっていくと箱根火山 までたどり着いたのです。現在の箱根町強う羅付近から噴出したと考えられています。火砕流堆積物の大部分が、マグマ本体です。流れてくるときの温度は500~700℃、速度は時速30~200kmです。この火砕流堆積物の中には炭化した木材がよく見られます。火砕流に巻き込まれて燃え残りは炭化しました。噴出した時代は、今から約6万6000年前ごろと言われています。その噴火の規模は大きく、箱根火山から空中高く噴出した火砕流は、上空から箱根火山に沿って四方に流れ下り、西は静岡県富士川河口東は横浜市戸塚東京都町田市、南は静岡県伊豆市まで及び、動物や植物を蒸し焼きにしました。

中村 俊文(県立生命の星・地球博物館 学習指導員)

炭化した木材(炭化木)の画像

炭化した木材(炭化木)