カニの仲間は海で進化し、陸水域に進出してきたと考えられています。そのため陸水域にすむカニたちのほとんどは、産卵期に海へ戻り、幼生は海で成長し、川に戻ってくるという生活を繰り返します。
ところが、サワガニ類は一生を淡水域で生活し、海に戻ることはありません。そのためか雌は直径が2~3ミリmmもある大きな卵を抱いて腹部で孵化させ、稚ガニになってからもしばらくは母ガニの腹部で生活するのです。
町では全域に生息し、雨天時に移動する姿を見かけます。サワガニの成体は、地域により体色の違いが認められます。町では甲が淡青色、はさみや脚はクリーム色の個体が見られます。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
移動するサワガニの雄
抱幼するサワガニの雌