タヌキは交通事故に巻き込まれることがあり、事故は相和地区だけでなく、金子や西大井でも起きています。このことから私たちの身近でタヌキが生活していることがわかります。昭和8年発刊の『金田の聚しゅう落らく』にタヌキの記述はありませんので、もともとは丘陵地に棲息していたものが、分布を広げたのでしょう。
また、タヌキは「溜ため糞ぐそ」 といって、決まったところで排泄をする習性があり、ときどきその場所に出くわすことがあります。中を見ると、ミカンの袋の皮や様々な樹木の種子、昆虫の甲などを見つけることができ、雑食性であることがわかります。疥癬症にかかって毛が抜けたタヌキも見ますので、今後の動向が気になります。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
(写真提供 山口喜盛さん)
タヌキの溜め糞(ゆめの里)
疥癬症にかかったタヌキ