ツバメ類は、種類によって巣の形状が異なります。10年前、大井小学校区ではツバメ、イワツバメ、コシアカツバメの巣を合計70カ所見つけることができました。今夏調べてみると、国道255号線沿いのガソリンスタンドや自動車販売店には、ツバメ類の巣が一つも確認できませんでした。
カラスなどからひなを守るため、人通りの多い場所に営巣するツバメは、古来、幸せを運ぶ鳥として、巣作りを容認されてきました。しかし、近ごろは様子が変わってきたようです。
「田や河川があるので泥や虫が多い」→「ツバメは安心して子育てし、人はおいしい米を食べられる」という仕組みも考えていきたいものです。
この夏巣立ったツバメは、この時期河原などに集合して南へ帰る準備を始めています。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
巣立ちを直前にむかえた子ツバメたち