用水路の両端にあるフェンスには、さまざまな植物がからみついていて、スイカズラもそのひとつです。このスイカズラに卵を産むチョウが、アサマイチモンジです。スイカズラは、いたるところで見られますが、用水路周辺以外では、今のところ成虫も幼虫も見たことがありません。食草以外に何か環境的な理由があるのかもしれません。
孵化した幼虫は、スイカズラの先端を食べ、枯れた部分に静止し、敵の目をごまかしているようです。私もよく見ないと、幼虫を見つけることができませんでした。
限られた環境で生きているアサマイチモンジが、これからもフェンス周辺に住むチョウとしての主役であり続けてほしいものです。
酒井 春彦(中井町立井ノ口小学校教諭)