「ケロケロケロ…」どこからともなくアマガエルの鳴き声が聞こえてきます。田んぼに水が入り、梅雨をむかえた今は、大合唱です。
一方、山田地区の田んぼや柳地区にある「ゆめの里」の水辺では、「ケレレレ…」または「コロコロコロ…」と玉を転がすような美しい鳴き声を聞くことができます。その正体はシュレーゲルアオガエル。アマガエルに比べ、ひとまわり大きく、鼻孔から鼓膜にかけて黒い筋がありません。ちなみにシュレーゲルとは、かつて日本の両生類・は虫類を研究したオランダの学者の名で、本種はれっきとした日本固有種です。このカエルは雑木林で暮らし、繁殖期には田んぼで過ごします。つまり、雑木林と田んぼや池がある環境でないと生息していけないのです。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
のどをふくらませて鳴くアマガエル
シュレーゲルアオガエル