みのむしは、自分がはいた糸で噛み切った木の枝や葉をくっつけ、キャンプなどで用いる寝袋のようなすみかを作り、その中で生活をしています。 子どもの頃、みのむしという虫がいると思っていましたが、その後、図鑑で調べたり自分で観察したりして、ミノガというガの幼虫であることを知りました。 木の葉が落ちて見通しがよくなる冬、枝先などを注視してみると、みのむしを見つけることがで きますが、数は多くはありません。これまでにウメの木でよく見つけましたが、ほかにカキの木などでも見かけたことがあります。ガといっても羽があるのは雄だけで、雌の蓑に飛んでいった雄は、蓑の中の雌と交尾をします。なぜこういう生き方を選んだのか、とても興味深く 感じます。
酒井 春彦(中井町立井ノ口小学校教諭)