好き嫌いはあるでしょうが、ヘビ類は自然界にとっては大切な役割を担っています。本種はカエルやネズミなどを餌にし、木登りが得意なため小鳥のひなをねらうこともあります。人の生活圏に棲息しているので屋内に入り込むこともあり、昔から「青大将」は「家の主」とされ、畏敬の念を込めて扱われてきました。
自然界では、小動物の増え過ぎを調整し、自らは猛禽類(ワシ・タカ・フクロウのなかま)に捕えられる立場です。ですから、ヘビ類の存在は、豊かな自然のバロメーターと言えます。
幼蛇は、一見、マムシに似た模様をしています。本種は無毒ですが、牙はあるので、むやみに刺激するのは禁物です。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
マムシに似た模様の幼蛇