林の中の遊歩道を歩いていましたら、オオヒラタシデムシに出会いました。これまでは、この虫に出会った時は、多くが死んだミミズを食べている光景でした。
しかし、この日は違いました。樹液が出ている木の近くで、鳥が食べたと思われるカブトムシの死体を、三匹のオオヒラタシデムシが夢中で食べていました。また別の場所では、アカガエルの死体を親と幼虫が仲良く?食べていました。よく見ると、死体に向かって歩いてくるものもいました。
オオヒラタシデムシは、自然のなかで死体を処理して土に戻してくれる大切な役割を担っている虫のひとつです。林に住むそうじ屋さんと言ってよいかもしれません。
酒井 春彦(中井町立井ノ口小学校教諭)