写真には、羽の生えた虫と何か丸いものが見えますが、実は赤く羽のある方が雄で、白く丸い方が雌です。同じ種類ですが、なぜここまで形態が違うのかと驚くほどです。たくさんの雌に比べて雄の数は少なく、雄のみが飛ぶことができ、雌のところに飛んでいって交尾をします。
名前は、雌の外観が履物のわらじに似ているところからつけられました。確かによく似ています。
観察していると、時々小さなテントウムシがやってきて、本種を襲って食べている様子を見ることができます。ある年、全くいなくなったことがあり、それが天敵によるものなのかはっきりしませんでしたが、不思議な生活をしている昆虫だなと興味深く観察を続けています。
酒井 春彦(中井町立井ノ口小学校教諭)