ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > おおい自然園 > ツチハンミョウの仲間

おおいの動植物

おおいのむし

おおいの石

自然観察会

自然NOW

自然VOICE

おおいの自然を見てみよう

神奈川県立 生命の星・地球博物館<外部リンク>


ツチハンミョウの仲間

印刷用ページを表示する更新日:2017年10月23日更新

 日当たりのよい草地で、ツチハンミョウの仲間(雌)に出会いました。全身が濃い紺色で、大きなおなかをしていました。大井町に生息してはいますが、なかなか見ることができない昆虫です。この仲間は、地面の中に数千個もの卵を産みます。孵化した幼虫は近くにある植物によじのぼり、ハナバチがやってくるのを待ち、体に乗り移って巣まで運んでもらいます。そして巣にある蜜や花粉などを食べて成長していきます。 しかし、待っている幼虫のところに、ハナバチが来るという保証はありません。多くの幼虫はハナバチ以外の昆虫などに乗り移り、死を迎えることになります。まさに運任せの他力本願的な生き方で、だからこそ大変な数の卵を産まなければならないのでしょう。もっと楽な生き方を選べばよかったのにと、つい言いたくなります。 なお、この仲間は、体から毒液を出すので、素手でさわるのは、やめましょう。

                                                      酒井 春彦(中井町立井ノ口小学校教諭)

ツチハンミョウの画像