アラカシは、シイやコナラ・クヌギとともにどんぐりがなる仲間で、ブナ科に属します。常緑広葉樹として、シイノキやタブノキとともに町にもともと自生している植物のひとつです。
ブナ科には、1年で結実するものもありますが、アラカシは2年かけて実(どんぐり)を作り、その殻斗(はかままたは帽子)には横縞があります。
シラカシに比べると、地面が安定していない斜面に多く見られ、斜面の土留めの役割を果たしているともいえます。葉の形は幅広で、周りのギザギザ(鋸歯)が、葉の半分くらいまでしかないのが特徴です。町では、丘陵地の斜面で見ることができます。
一寸木 肇(おおい自然園園長)
夏の様子
熟して地面に落ちた実