今後の相和幼稚園・相和小学校のあり方について
大井町教育委員会では、少子化の進行や子どもを取り巻く環境の変化などに対応するため、町立幼稚園や学校のあり方についての検討委員会を設置し議論を重ね、さまざまな取り組みをしてまいりました。
そうした中で集約した意見や、相和幼稚園・相和小学校に在籍している子どもの保護者の方に実施したアンケート結果のほか、「町内の子どもの出生状況」「相和幼稚園・相和小学校の現状」をふまえ、よりよい教育環境の整備や充実した教育の実現に向け、次のとおり「教育委員会としての方向性」をまとめ、公表しました。
この方向性に対して相和地区の全世帯を対象にアンケート調査を実施し、相和地区以外の町民の皆さんからの意見募集を行いましたので、その結果をお知らせします。
なお、これらの結果は教育委員会から町に報告し、今後の施策決定に活用されます。
【教育委員会としての方向性】今後の相和幼稚園
▼2025(令和7)年度末をもって、相和幼稚園を閉園とする。
なお、2023~2025(令和5~7)年度においても新入園児は受け付けるが、2026(令和8)年度以降
は新たな幼稚園に通園する。
▼2026(令和8)年度からは、通園区域を大井第二幼稚園とする。
その際、これまで通り幼稚園バスの運行を継続し、保護者の負担を増やすことなく、相和地区の子ども
たちが通園しやすい環境を維持する。
※議論を進める中で、教育委員からは次のような意見がありました。
【教育的環境】
・相和幼稚園を取り巻く自然や人的な環境のよさ、少人数で学ぶ意義はあるものの、集団行動力や
コミュニケーション能力など集団での学びという点では限界もある。
【適正規模】
・2023(令和5)年度の年少組(3歳児)への入園希望者は2人で、全園児数は7人である。(※)
相和地区の子どもの数は減少傾向であり、相和幼稚園への入園対象者数も今後多くは見込めない。
(※)4月1日現在の在籍者数は、年少5人、年中4人、年長0人で、全園児数は9人となっています。
【幼児教育・保育の充実】
・2023(令和5)年度に私立の認定こども園が町内に開設されるとともに、町内私立保育園の建替え
工事も行われるなど子育て環境の整備が進むことから、保護者にとって幼児教育・保育の選択の幅
が広がる。
【教育委員会としての方向性】今後の相和小学校
▼今後5年間の児童数などの状況を見定めた中で、改めて検討する。
なお、少なくとも在学している児童については、相和小学校で卒業させたい。
▼小規模特認校制度の成果を分析するとともに、引き続き本制度を推進する中で、特色ある学校づくりに
取り組み、魅力ある質の高い教育の充実に努める。
※議論を進める中で、教育委員からは次のような意見がありました。
【教育的環境】
・落ち着いた環境、少人数指導の充実などに魅力を感じている人が一定数いる一方、子どもの数が少
なければ授業が活発にできず、集団での学びという点では限界もある。児童の学びと成長にとって
何が大切か、といった視点で考えたい。
【適正規模】
・相和地区の子どもの数は減少傾向であり、今後の児童数減少が懸念される。
・2022(令和4)年度において、2年生と3年生、4年生と5年生は複式学級(※)であるが、複式学
級解消により、全学年に担任教員が配置されている。
(※)複式学級…引き続く2つの学年の児童をひとつに編制した学級のこと
【小規模特認校制度】
・小規模特認校制度について、一定の評価はある一方で、否定的な考えもある。小規模校の特性を生
かした学校づくりを推進し、魅力ある質の高い教育の充実にさらに努めたい。
参考資料
〇大井町立幼稚園・学校のあり方検討委員会における意見集約について
今後の学校、幼稚園のあり方に係る意見集約 [PDFファイル/261KB]
※その他、検討委員会に係る詳細な資料については、「大井町立幼稚園・学校のあり方検討委員会」の
ページをご覧ください。
〇町内の出生状況、幼稚園の就園状況、小学校の就学状況について
出生状況、就園状況、就学状況 [PDFファイル/740KB]
〇相和地区園・学校保護者を対象としたアンケート調査結果について
相和地区の全世帯を対象としたアンケート調査の結果について
▼実施状況について
実施時期:令和5年2月~3月
配布数:494枚 回収数:251枚 回収率:50%
▼アンケート調査の結果について
意見募集について
▼意見募集期間
2023(令和5)年3月1日(水曜日)~15日(水曜日)
▼提出された意見
2通