地震発生時の行動について
地震発生!そのときどうする?
マグニチュード8クラスの巨大地震が発生した場合、一瞬の判断が生死を分けることがあります。最初の1分間は身の安全確保が第一。あわてないで冷静に行動しましょう。
シェイクアウト行動をとりましょう!
〇まず体勢を低くして地面に近づきましょう。(強いゆれであなたが倒れる前に!)
〇固定されたデスクやテーブルの下に入り、頭を守りましょう、頭を守るものがない場合は、腕や荷物を使って、頭を守りましょう。
〇そして揺れが止まるまで動かずじっとしていましょう。
地震発生!
身の安全を守る
大きな揺れが続くのはせいぜい1分間程度。急いでテーブル、机、ふとんなどの下にもぐりましょう、
決してあわてて外に飛び出さないようにしましょう。
火の始末をする、脱出口を確保する
- 揺れが小さい場合は、ただちにガスやストーブの火を消し、コンセントを抜きましょう。
揺れが大きい場合は、揺れがおさまってから火の始末をしましょう。 - ドアや窓が変形して開かなくなることがあるので、揺れの合間をみてドアや窓を開けて逃げ道を確保しておきましょう。特に中高層住宅の場合は忘れずにしましょう。
危険な時は避難する
避難指示があったときは急いで避難しましょう。指示がなくても激しい揺れで家具が倒れるなど危険を感じたときや、火災が発生して火が天井まで燃え移ったときは、ただちに避難してください。
正しい情報を集める
災害時は誤った情報が流れることがあります。その後の対処を間違えないためにも、ラジオなどで正しい情報を入手するようにしてください。
また、しばらくの間は余震の危険がありますので、倒れかけた家や危険な看板などには近づかないようにしましょう。
集合住宅の場合は
- 出入り口の確保
揺れで建物がゆがみ、ドアやベランダの間が開かなくなり、中に閉じ込められることがあります。できるだけ早くドアや窓を開けて、脱出口を確保しましょう。 - 避難するときは
火災の延焼を防ぐために、ドアや窓を閉めて避難しましょう。エレベーターは使わず、必ず階段を利用してください。万一ドアが開かない場合は、ベランダの避難ハッチ(非常脱出口)から避難しましょう。 - エレベーターに乗っていたら
ただちに各階のボタンをすべて押し、停車した階でおりましょう。停電などで中に閉じ込められた場合は、非常ボタンを押し続け、非常用電話(停電でも使用可能)で救助を求めてください。
こんな場所にいたら
家の中
- 揺れを感じたらテーブルなどの下にもぐるか、座布団などで頭を保護する。
- 転倒・落下の危険がある家具や照明器具、割れる恐れのある窓ガラスからできるだけ離れる。
- 火を使用中のときは、ただちに火の始末をする。ガスは元栓も締め、コンセントは抜く。
- ガラス片などでケガをする恐れがあるので、裸足では歩き回らない。
オフィスビル・作業所
- オフィスビルの場合は、あわてて部屋から飛び出さず、ただちに机などの下にもぐる。ロッカーなど大型備品などの転倒や、机上のOA機器の落下にも注意する。
- 作業所の場合は、急いで作業台の下にもぐる。ただし大型機械の倒壊・落下、爆発などの危険があるときは、脱出することを優先する。作業中の場合は非常停止し、火の始末も忘れずに行う。
電車・バスの車中
- つり革やてすりに両手でしっかりつかまる。
- 途中で止まっても、非常コックを開けて車外へ出たり、窓から飛び降りたりしない。
- 乗務員の指示に従って、落ち着いて行動する。
デパート・スーパー
- カバンなどで頭を保護しながらショーウインドーから離れ、柱や壁ぎわに身を寄せる。家具・電気製品・食器などの売り場は危険なので近寄らない。
- 係員の指示に従って、落ち着いて行動する。
劇場・ホール
- 座席のシートを上げてしゃがみ込み、カバンなどで頭を保護する。
- あわてて出口に走ると、将棋倒しに巻き込まれることもあるので、係員の指示に従って、落ち着いて行動する。
車を運転中
- ハンドルをしっかり握り、徐々にスピードを落として車を道路の左側に止め、エンジンを切る。急ブレーキは絶対に避ける。
- 冷静に周囲の状況を観察しながら、ラジオをつけて正確な情報を収集する。
- 避難するときはキーをつけたままにし、ドアロックをしないで車を離れる。車検証や貴重品は持ち出す。
地下街
- 耐震性の面でも防災設備の面でも地下街は比較的安全な場所なので、あわてずに係員の指示に従う。
- 指示が無い場合は、カバンなどで頭を守りながら壁伝いに歩いて、最も近い出口から地上に出る。
路上
その場に立ち止まらず、窓ガラスや看板などの落下物からカバンなどで頭を保護して、空き地や公園などに非難する。
余震に注意
大きな地震の後には、多くの場合、その近くで引き続いて多数の地震(余震等)が発生します。普段から大きな地震に備えることはもちろんですが、いざ大きな地震が発生した場合には、その後引き続いて発生する地震にも注意する必要があります。
<大地震後の地震活動に対する防災上のポイント>
- 1週間程度は、最初の大地震の規模と同程度の地震に注意することが基本です。
- 特に、地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
- 付近に活断層がある、過去に同程度の規模の地震が続いて発生したことがあるなど、その地域の特徴に応じた呼びかけが発表された場合は、それにも留意してください。
- 最初の地震の強い揺れにより、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があります。震度6弱など特に強い揺れのあった場合は、これらに加え、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性も高まっているおそれがあります。もう強い揺れを伴う地震は起きないとは決して思わず、その後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所には立ち入らないなど、身の安全を守る行動を心がけてください。
【参考:気象庁「大地震後の地震活動(余震等)について<外部リンク>」】