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ヒナを見つけた時

印刷用ページを表示する更新日:2018年3月15日更新
春から夏は、野鳥の繁殖シーズンです。
野鳥は、いろいろなところで巣をつくり、卵を産み、ヒナを育てています。
巣立ったヒナは、すぐに自立することはなく、しばらくの間、親鳥から生きていくために必要なこと(飛ぶ練習・餌のとりかた・身を守ることなど)を学んでいます。

羽が生えそろっているヒナ

元気そう(よく鳴く、動ける、エサをねだるなど)

巣立ちビナの可能性があります。親鳥が近くにいますので、そっとしておきましょう。
拾ってしまっても、数日以内ならば親鳥はヒナを探しています。いた場所に戻して、親鳥が面倒を見るか、遠くから見守ってください。

危険がある場所で移動させる必要がある場合
親鳥は、ヒナの鳴き声が聞こえるくらいの場所であれば探すことができます。拾った近くの木の枝や物陰など安全そうな場所に移動してください。
人が近くにいると親鳥は警戒してヒナに近寄れません。近くに姿が見えなくても、その場から離れてください。

ケガをしている(出血や骨折など)

出血や内出血、骨折して翼が下がっている、きれいにたためないなどのヒナは、保護して保護施設に運んでください。

元気がない、意識がない

元気がなく羽毛を膨らませている時は、体温が下がっています。保温して様子を見てください。
意識がない場合は、衝突による脳震盪(のうしんとう)を起こしていることなどが考えられます。
その場合、数分から2、3時間で元気になることがあります。観察しても良くならない場合は、保護して保護施設へ運んでください。

保温の仕方
鳥の体温は40から42度くらいが平熱です。鳥を触って、暖かくないと感じたら、保温してみてください。
鳥を箱に入れて、ペットボトルなどに熱いお湯を入れて布や新聞紙でくるんだ物を横においてください。
ただし、ペットボトルなどが、鳥に直接触れないようにしてください。
※カイロは熱すぎるので、使わないでください。

巣立ち前のヒナ(赤裸、地肌が見えている)

元気で、巣の場所がわかる

ヒナが元気そうで、巣に戻せるようであれば戻してください。人間が触っても親鳥は気にしません。
 ※触った後は、よく手洗いをしてください。
 ※高い木の上など、危険がある場合は無理をしないでください。

元気だけれど、巣に戻せない

代わりの巣を設置すると、親鳥が子育てを続けてくれます。1時間ほどたったら様子をみてください。
代わりの巣は、カップ麺の容器を半分に切って壁に貼りつけたり、ザルなどを紐で吊つるします。
 ※無理せず、安全に取り付けられる場所に設置してください。
 ※ティッシュペーパーなどを中に敷いてください。
 ※元の巣から多少離れていても親鳥はヒナの鳴き声を聞いてエサを運んでくれます。
 ※雨のかかる場所であれば、容器の底に水抜き穴をあけてください。
 ※様子を見るときは、遠くから見守ってください。

ケガをしている

明らかにケガをしている場合、保護して保護施設に運んでください。

元気がない

体温が下がっているようであれば、成鳥と同じように保温してください。
からだが温まり、鳴くようになったら巣に戻してあげましょう。
※赤裸のヒナの場合はお湯を入れたビニール袋を箱の下に入れ、ヒナの座る場所が38から40度くらいを保つようにしてください。
巣に戻したり、保護できない場合、そのままにしておくのもひとつの方法です。
もともと、ふ化したヒナがすべて成鳥になれるわけではありません。
ヘビなどに食べられることもありますし、巣から落ちたとき内臓を傷めて死んでしまうこともあります。
私たちが巣に戻しても、弱いヒナは生存競争のなかで再び親鳥や兄弟に落とされてしまうこともあります。
そうしたヒナの命が無駄になることはありません。他の生き物に受け継がれていきます