大井の水道水
水道の水ができるまで
大井町の水道の水は、地下水をポンプで汲み上げ、導水管を通して浄水場に送られ、消毒を行い、送水管を通して配水池に送られ、配水管を通して皆さんの家庭に水道水としてお届けしています。
大井町の水道の施設
- 水源(地下水を揚水ポンプで汲み上げるところ)
- 浄水場(汲み上げた地下水を消毒するところ)
- 配水池(浄水場で消毒した水を各家庭などに配るところ)
大井町水道施設系統図
おいしい水とは
おいしい水とはどのような水?
おいしい水といっても人それぞれの好みがありますが、厚生省(現厚生労働省)の組織した「おいしい水研究会」によると、おいしい水としての項目がまとめられています。その項目について大井町の水と比較した表が下の表です。
項目 | 含有量目安 | 説明 | 大井町の水 含有量 (R2年度平均値) |
---|---|---|---|
蒸発残留物 | 30~200mg/l | 主にミネラルの含有量を示しています。量が多いと苦味、渋味が増し、適度に含まれるとこくのあるまろやかな味がします。 | 131mg/l |
硬度 | 10~100mg/l | ミネラルのなかで量的に多いカルシウムとマグネシウムの含有量を示しています。硬度の低い水はくせがなく、高いと好き嫌いがでます。カルシウムに比べてマグネシウムの多い水は苦味を増します。 | 75mg/l |
遊離炭酸 | 3~30mg/l | 溶け込んでいる炭酸分の量を示します。水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなります。 | 3mg/l |
過マンガン酸 カリウム消費量 | 3mg/l以下 | 有機物質を示します。多いと渋味をつけ、多量に含まれると塩素の消費量に影響して水の味を損ないます。 | 0.3mg/l未満 |
臭気度 | 3以下 | 水源の状況により、さまざまなにおいがつくと不快な味がします。 | 0 |
残留塩素 | 0.4mg/l以下 | 水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくします。なお、水道水は、法律により、0.1mg/l以上1.0mg/l以下にしなければなりません。 | 0.21mg/l |
水温 | 最高20℃以下 | 冷やすことにより、おいしく飲めます。体温より20~25℃低い10~15℃が適温といわれています。 | 17.4℃ |
ミネラルウォーターよりも安全な水道水?
水道水の水質については、「水道法」に基づく水質基準に適合する必要があります。この水質基準の各項目及び基準値はWHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインを参考にしつつ、健康状況などに関する研究・調査などを行い、厚生労働省が決定しており、その基準はWHOが設けているよりも厳しい基準を採用しています。
大井町では、常に「安全でおいしい水」をお届けするために、水源から蛇口に至るまで50項目以上に及ぶ水質検査及び日々の水質管理を実施しています。なお、東日本大震災以降は、放射性物質水質点検も実施しており、現在にいたるまで、異常はありません。
また、お店などで販売されているミネラルウォーターは、水道法ではなく、「食品衛生法」において基準が定められており、その検査項目は、水源からペットボトルに至るまで25項目程度であり、基準も水道法に比べ緩いものとなっています。この点において、水道水はミネラルウォーターよりも安全だということができます。
水質検査について
水質基準に関する法令は、人の健康の保護の観点から設定した項目と、水道水としての生活利用上障害が生ずるおそれの有無の観点から設定した項目をあわせた51項目の基準値が設けられています。
町では、水質基準に関する法令や水源などの水道施設の状況を考慮し、水質検査実施計画を定め、原水(水源から汲み上げたときの水)と浄水(浄水処理後の皆さんに配水している水道水)について、計画に基づき検査を実施しています。
また、水質検査計画と水質検査結果を公表し、利用者の皆さんから意見をいただき、水質検査計画の見直しを行い、より安全で安心できる水道をめざします。